東京からも短時間で行ける会津若松へのバス旅

東京やその近郊からも比較的短時間で行ける人気の観光スポットとして、福島県の会津若松があります。

会津若松は東北地方の中でも一番南側に位置している福島県の中心都市として、バス旅行の目的地としても人気の場所です。参考:日帰り

会津若松には多くの観光名所がありますが、バスツアーならば市内の観光名所をまとめて見学することができます。

バス旅行で人気の若松城

バス旅行の目的地として人気の観光スポットである会津若松には、さまざまなタイプの観光名所があります。市内の観光名所を幅広くまわることができるのが、バス旅行ならではの醍醐味です。会津若松へのバスツアーを利用して、特に多くの観光客が毎年訪れているのが、市内にある若松城です。

このお城の歴史は古く、その起源は14世紀の後半までさかのぼるといわれています。当時この地方を治めていた葦名氏がこの土地に住居を建築したのが、若松城のはじまりだと言われています。その後、葦名氏を滅ぼした戦国大名の伊達政宗が一時的に会津を支配しますが、当時全国の大名を支配していた豊臣秀吉に召し上げられて、代わりに蒲生氏郷がこの地方を治めるようになります。

若松城やその周辺地域が城下町としての体裁を整えたのはこの蒲生氏郷の治世時代です。その後、上杉氏や加藤氏の居城となったあとに若松城は徳川三代将軍家光の弟である保科正之が城主となります。以後明治維新の時代まで200年以上にわたって、若松城とその城下町は松平氏の居城として繁栄しています。

復元された天守にある博物館

現在バス旅行で行くことができる若松城は、20世紀の後半に再建されたものです。若松城は松平氏の居城として戊辰戦争のときに戦場にもなったのですが、戦後、明治政府が城を管理していました。当時の国の方針により、全国にある多くの城郭が廃城になったのですが、若松城も天守をはじめとして江戸時代から残っていた建物が全て取り壊されます。

その後、地元の有志による城跡の保存作業が進み、城址は市が所有して管理するようになります。現在のような姿の天守が復元されたのは、第二次世界大戦の終了後のことです。現在天守の内部は、城の歴史がわかる博物館となっていて、観光客が楽しみながら会津若松の歴史を学べるようになっています。

バス旅行者にも人気の温泉街である芦ノ牧温泉

会津若松へのバス旅行で若松城とともに人気が高いのが、市内各地にある温泉です。泊りがけで会津若松に旅行する多くのバス旅行客が、こうしたスポットにある宿泊施設を利用して温泉を楽しんでいます。

市内にある温泉観光地の中でも特にバス旅行で人気があるのが芦ノ牧温泉です。県内を流れる阿賀川の近くにあるこの温泉街には、あわせて十軒以上の宿泊施設があります。温泉につかりながら、バスでの移動の疲れをとることができるのが会津若松のバス旅行の魅力です。

ツアーによってさまざまなタイプの宿泊施設を選ぶことができるので、自分の好みに合った宿で温泉を楽しむことができます。芦ノ牧の温泉街には遊歩道も整備されているために、観光客が気軽に地元の自然の中を歩いて散策することができます。

もう一つの人気温泉街である東山温泉

芦ノ牧温泉とともに会津若松のバス旅行者に広く利用されているのが、東山温泉です。東山温泉は若松城から数キロメートルほどの比較的近い場所にあるために、お城目当てに観光にきた旅行客にも広く利用されています。

東山温泉は県内でも有数の観光スポットとして多くの宿泊施設があります。ホテルや旅館などさまざまなタイプの施設があり、その数は20軒以上あります。宿泊施設の中には地元の歴史と深いゆかりのある施設もあり、個性的な宿が多いのが特徴です。

東山温泉には周辺に観光スポットが多いこともバス旅行者に人気の理由です。その中でも特に有名なのが周辺にある多くの滝です。東山四大滝という名称で呼ばれているこれらの滝は、東山に宿泊するために訪れた多くのバス旅行者にも人気があります。

それぞれの滝には名称があり、雨降り滝は滝が流れる姿が雨が降っているようであることが、その名前の由来になっています。高さはおよそ10メートルほどもあり、横幅も15メートル以上の長さを持つこの滝は、見る人を感動させる迫力があります。

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会津若松バス旅行の人気スポットである大内宿

会津若松にはその他にも、市内を訪れるバス旅行客に人気の観光スポットがあります。その中でも昔ながらの雰囲気を味わうことができる観光スポットとして人気なのが大内宿です。大内宿は江戸時代には会津と下野を結ぶ街道にある宿場町として栄えた歴史があります。

大内宿には古い時代から使用されていた民家などが現在でも多く保存されていることから、江戸時代の宿場町の雰囲気を味わえる観光名所として人気です。特に多くの観光客に親しまれているのが、街道ぞいに立ち並んでいる茅葺きの民家です。

県内でもこうした伝統的な様式で建築された建物が数多く現存している場所は少ないことから、歴史に興味があるバス旅行者にも人気です。大内宿にはバス旅行で立ち寄った観光客が楽しむことができる施設が多く存在し、飲食ができる場所や、宿泊ができる施設もあります。